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2008年2月 9日 (土)

ちょこっとアニメ感想含む

メジャー面白いよメジャー!!
ジュニアがね、ジュニアの声が浪川だったんだ
見ようぜ、よっちんb++(勧誘





懲りずにひろたんとこのお題をやってみたりー…



文芸部的に、練習とか…
と思ってやってみたけど、やっぱり文才は皆無だぜ☆



そんな訳で、『一行小説で5のお題』より『02.自分はもう、台所へは入れません。』







僕はもう、台所へは入れません。

パタリと台所への道を閉じる。

「…手は、洗ってくるんだった。」

赤黒い液体で濡れる手を見つめ、小さく呟く。
ドロドロベタベタ、気持ち悪い。
眉を潜め、のそのそと洗面所へと向かう。

早く。一刻も早く。

勢いよく水を出すと、液体が乾き始める手を突き出す。

冷たい。

冬の水道水は冷たく、ひりひりする。
なかなか落ちない液体を、石鹸でゴシゴシと擦りながら、少しずつ落としていく。
洗い終わった頃には、手は真っ赤だった。
洗う前とは、また違った赤。
気味が悪い。
濡れた手をタオルでサッと拭いた。
手が、ひりひりする。

「……いた…痛っ!!」
「てめぇ、何やってんだよ!」

頭を叩かれた。
痛い。

「何って…手を洗ってただけだけど?」
「…台所の、あれはなんだ?」
「うっ……」

見られた。
見られた見られた見られた見られた見られた見られた。

「な…なんでも…な――」
「なんでもないわけねぇだろ!」
「……」

見られた。怒ってる。
どうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう。

「来い」
「…やだ」
「いいから、来い」

手を掴まれる。引っ張られる。
やだ、あそこには、もう行きたくない。

「離してよ」
「駄目だ」

振り返らず、奴は答えた。
真っ直ぐに、前だけ見て、前に進んで、答えた。
行きたくない。あそこには、もう。
奴が台所の扉に手をかける。

「待って」
「…何だよ」
「やっぱり、やだ」
「……てめぇの意見なんか聞いてねぇよ」

あぁ、また、見なきゃいけない。
もう、見たくなかったのに。
入りたくなかったのに。
このままにしておけば、よかったのに。
入っちゃ駄目だよ。駄目。
開けちゃ駄目だよ。
やめておきなよ。

僕の心配は虚しく、台所への扉は開かれた。
目を閉じる。
極力、僕は見ないようにすればいいだけだ。
見ないように、此処を出るまで。

「おい、何やってんだよ」
「見たくない」
「見たくない、じゃねぇよ!」
「だって、見たくないもん!」
「いいから、見ろ!」

奴は僕に無理矢理、惨状を見させた。
あぁ、もう見たくなかったのに。
顔を背ける。

「あれは、なんだ?」
「………」
「な、ん、だ?」
「………頑張った結晶」

台所のまな板の上には、僕がさばくはずだった秋刀魚が、首と身体を真っ二つにされた状態で乗っていた。

「あぁ、だから見たくなかったのに」

まな板が、血で濡れていた。

「何が見たくなかった、だ!今日の晩飯どうすんだよ!」
「だって、首と体を二つにした時点で嫌になったんだもん!」
「だもん、じゃねぇよ!」
「可哀相じゃないの!?」

まな板上の秋刀魚を指差す。

「てめぇが食いたいっつったんじゃねぇかよ」
「……そうだけど」
「阿呆か、てめぇは」
「僕がさばくなんて思ってなかったんだもん!」
「俺は魚なんかさばけねぇよ」
「僕だって無理だよ!あんな…あんな…秋刀魚さんをあんな風に…」

自分の肩を抱いて震える。
あぁ、可哀相な秋刀魚さん。

「阿呆か」

冷たい瞳で奴がこっちを見ている。
構うもんか。

「とりあえず、秋刀魚の煮物作るまで出てくんな」
「えぇ!?」
「ちゃんと腸とって、煮物作れよ?」
「ちょっと、僕の話聞いてた!?」
「じゃ、俺はテレビ見てた途中だったから」
「ねぇ!ちょっと!人の話聞いてよ!!」

台所から出ようとする奴の服を掴む。

「……作り終わるまで出てくんじゃねぇぞ?」

ギロリと奴が睨む。
扉が、閉まる。
呆然として立ち竦んでいると、ガタンと大きな音がした。

「え、ちょっと…」

慌てて扉を押すと、何か重い物が向こう側にあるようで、ピクリとも動かなかった。

「…嘘でしょ」

首が切断された秋刀魚と、閉じ込められた。

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